2013年2月7日木曜日

APN




上の写真は、構成:山口勝弘/撮影:大辻清司「APN」(『アサヒグラフ』1953121日号)のための構成 1953年 です。図録の表紙にもなっています。

本展で、APNは、オリジナルのゼラチンシルバープリントと掲載誌が全部で61点展示されています。

 

学芸員から>> APNは、展覧会図録にも所収していない作品も多数展示しています。

 

下の写真は、構成:山口勝弘/撮影:大辻清司「APN」(『アサヒグラフ』195317日号)のための構成 1953年 です。
 
 
 
 
 


実験工房にまつわるコトバ解説>> Ⅱ.「実験工房の時代 1951-1957」展示より

APN (あぷん)

 Asahi Picture News3つの頭文字をあしらったオブジェを造形作家が構成し、これを写真に撮り、週刊グラフ雑誌の誌面上でコラム欄のタイトル・カットとして毎号週替わりに登場させる―朝日新聞社発行の『アサヒグラフ』で1953年の年頭から展開していくこの新鮮な企画は、当時の同誌編集長・伊沢紀(いざわ・ただす 劇作家・飯沢匡)に相談を持ちかけられた新進美術家・北代省三の発案から始まった。当初、オブジェ制作は、実験工房の北代、山口勝弘、駒井哲郎に斎藤義重を加えた4名が担当、撮影は前衛美術に造詣の深い写真家・大辻清司が行うことになり、のちに勅使河原蒼風、長谷川三郎、浜田浜雄がオブジェ制作の担当に加わった。翌542月まで、全55回にわたって続いた。大辻は53年、実験工房に参加する。